医療保険を利用した訪問マッサージは自力での通院が困難な方のための制度です。
したがって、「歩行が困難」であり訪問の必要があるという要件をクリアする必要があります。
実際上の結論から言うと、「歩行が困難」かどうかは医師の判断によるということになりますが、教科書的な説明は下記の通りです。
例:
病気や障害により寝たきりの方
車椅子の方
室内は歩けても外出が困難な方
筋力・バランス能力に問題があり頻繁に転倒する方
自宅療養が必要な方
通院に付き添いが必要な方 などが該当すると思われます。
* “歩行困難”と一言で言っても必ずしも明確ではありません。体の状態には波があるからです。
パーキンソン病の方の多くがオンオフやアップダウンに悩まされています。つまり、しっかり歩けるときもあれば全然歩けない時もあるということです。
脳卒中後遺症による片麻痺の方でも天気(暑さ・寒さ、寒暖差)や時間帯、体の疲れ具合で痙性(筋の引きつり)が強く出てうまく歩けなくなってしまうという訴えをよくお聞きします。
関節リウマチ、腰や膝の関節症、神経痛の方も寒さや湿度で症状が強くなり歩くのに苦労されていらっしゃるとおもいます。
このように“歩行困難にあたるのか”の判断がつかない場合もありますので最終的には主治医の先生のご判断によることになります。